2025 年 5月 21日 (水)
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韓国でAI人材争奪戦激化…求人13%増、8割が業務で活用中

imagetoday(c)KOREA WAVE

韓国ではAI技術が全産業分野で急速に拡散し、採用市場にも地殻変動が起きている。就職ポータブルサイト「ジョブコリア(JOBKOREA)」によると、AI関連の求人公告は2022年と比較して2024年に13.1%増加しており、会社員全体のうち10人中8人がすでに業務にAIを活用していることが明らかになった。AI/MLエンジニア、ウェブ・アプリ開発者などの実務職を中心に需要が集中しており、求職者間の競争も徐々に激しくなっている。

ジョブコリアは、人工知能(AI)分野の採用データを分析し、レポートとして発行した。同社は2022年1月から2025年2月までに内部で収集したデータやその他の資料を統計分析し、今年3月に同社会員263人を対象に実施したアンケート調査をもとに集計した。

産業や分野を問わず、AIはもはや選択ではなく必須となった。実際、79.5%の会社員がすでに業務にAIを活用していることが明らかになった。自然と企業のAI人材確保競争が激化し、関連する採用需要も急速に成長している様相だ。

2024年のAI産業に関する求人公告数は、ChatGPTが登場する前の2022年と比較して、2年で13.1%も増加した。分野別に見ても、ソリューション、システム構築(SI)、顧客管理(CRM)、企業資源管理(ERP)などのIT分野(35.3%)に加え、広告・広報・展示業(9.2%)や金融業(3.5%)などでも迅速にAIを実務に適用していることが確認された。

職種別の求人状況を見ると、AI技術を実際の製品やサービスに具現化するAI/機械学習(ML)エンジニア(9.4%)やウェブ・アプリ開発者(9.2%)を募集する求人の比重が圧倒的に高かった。続いて、データエンジニア(3.5%)、ソフトウェア開発者、データサイエンティスト(いずれも2.8%)の順で求人公告が多かった。

求職者の観点からも、AI職種への就職競争はますます激化する様相を呈している。過去3年間で関連職種への応募者数は約1.7倍、公告ごとの競争率は約1.8倍に増加した。これは単なる技術力を超え、AIによって差別化された専門性と経験を備えることが求められる時代になったことを意味する。

ジョブコリアのデータを総合すると、AI職種は他の職種と比較して特定のスキルに対する要件が明確であることも分析されている。職種別に必要なスキルとしては、AI/MLエンジニアにはTensorFlow、AI/ML研究員には深層神経網(DNN)、データサイエンティストにはデータマイニング、AI企画者にはAIエージェントの活用能力が求められていた。

ジョブコリアのAI専門採用プラットフォーム「AIジョブズ」サービスリーダーのキム・ジュヘ氏は「過去4年間でAIモデルは急速に発展した。かつてのコンピューターの進化速度と比較すると7倍もの速さで進歩している。AI分野への就職や転職を希望する求職者は、AIトレンドを継続的にモニタリングし、最新のAIモデルや手法を実践に適用する能力を備える必要がある」と説明した。

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