2024 年 12月 27日 (金)
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韓国で高まる“青少年へのタトゥー被害”注意報 (上)

坡州女子高校ブースでタトゥー体験をする学生(c)news1

ソウル市江南区(カンナムグ)の美容整形外科の前。11月27日、韓国女性のイさん(21)に会った。この美容整形外科でタトゥー除去を受ける際、費用を聞いて驚愕したという。

「3年前、高校に通っていた時、何も考えずに友達とタトゥーをもらった。けれど、成人になってみると図案も幼稚で気に入らなくなった。色が入ったタトゥーなので、少なくとも10回は施術を受けなければならず、費用も1000万ウォン(1ウォン=約0.1円)程度かかるというので驚いた」

イさんのようにいわゆる青少年期に「友情タトゥー」をして後悔する人が少なくない。タトゥーに対する拒否感が低くなったうえ、青少年を狙った一部業者の商法が作り出した負の遺産だ。

特にSNS上には「割引イベント」などとアピールし、大学修学能力試験(修能)を終えた受験生を誘惑するようなタトゥーの広告が増えている。「色素タトゥーは後で消えます」といった虚偽の情報も含んでおり、相当な注意が必要だ。

◇容易でない補償

SNSで「未成年者タトゥー」「受験生タトゥー」「高校生タトゥー」などを検索すると、関連掲示物が相次いで登場する。特に、修能を終えたばかりの受験生を対象に割引イベントを開催するといった案内が目立つ。

ただ、広告掲示物があふれている一方で、実際のタトゥーショップを探すのは容易ではなかった。

ポータルサイトで検索し、ソウル市広津区の建大入口駅近くのタトゥーショップ4カ所の位置を確認した。しかし、地図に登録された位置を訪ねると、4カ所とも表札もなく、堅く閉ざされていた。韓国では、医師以外のタトゥー施術が不法であるため、取り締まりに備えるための措置のようだ。

広告掲示物に出てきたカカオトークオープンチャットリンクに入り、運営者と直接対話をしてみると、簡単につながった。希望する図形と訪問する日付を相談した後、「本物」のタトゥーショップの位置を知らせるところが大部分だ。

アンダーグラウンドな営業行為であり、タトゥーに問題が生じた場合、補償を受けることも容易ではない。特に青少年を対象にしたタトゥーショップの場合、問題が発生する可能性が高い。

韓国のタトゥーイストたちは「タトゥー合法化」論争をいったん棚上げし、「青少年を対象としたタトゥー被害は防がなければならない」という点で一致している。ほとんどの青少年が一瞬の好奇心でタトゥーを入れようと決めるが、後になって後悔して病院を訪れる青少年が多いためだ。

(c)news1

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