ジャーナリズム分野で人工知能(AI)活用が普遍化し、社会に悪影響を及ぼすのでは――こんな憂慮が韓国で高まっている。高性能AIシステムは記事作成の効率性と生産性を高められる潜在力がある一方、警告の声もある。
オリジナルの文章を作り出すことのできる人工知能(AI)ツール「チャット(Chat)GPT」。最近、このチャットGPTを使った文章作成術がオンラインで広く共有されている。AIを使った記事作成・報道が日常化する日も遠くない。
ただ、懸念がある。
AI生成コンテンツの偏りの問題だ。AIは自身が取り込むデータによって偏りが生じるため、社会にある不平等を繰り返し増幅させる危険がある。偏った報道が世論と意思決定にかなりの影響を及ぼしかねず、ニュース報道に使用する際には特に憂慮される。
マイクロソフトのAIボット「Tay」や韓国スタートアップ「スキャッターラボ」の「イルダ」初期モデルなどが、社会的偏見の混じった返事を出力したため、多くのAI製品の商用化段階で、こうした偏見を除去する措置が取られている。
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