韓国京畿道(キョンギド)果川(クァチョン)市にある「ソウル大公園」で飼育されていた絶滅危惧のシベリアトラ「パラン」が4日、死亡した。ソウル大公園は8日、死因は猫汎白血球減少症だったと明らかにした。ウイルス感染を原因とするネコ科動物の病気で、免疫力の弱い幼体には致命的とされる。
「パラン」は、国際的に公認された血統の親から昨年4月23日に生まれた三つ子の1頭。先月22日には他の「ヘラン」「サラン」とともに1歳記念のパーティーが開かれた。
「パラン」に最初に症状が現れたのは今月2日で、直ちに措置が取られたものの、症状が急速に悪化した。ヘランとサランもほどなくして陽性判定を受けた。
ソウル大公園関係者は「サランは当初、食べ物を取らなかったが、現在は少し回復している。ヘランはまだ具合が悪い」と伝えている。現在、医師と飼育員がサランとヘランの治療に取り組んでいるという。
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