韓国で最近、高速バスや列車の座席の背もたれを倒すことによる後ろの乗客とのトラブルが頻繁に起きている。国際線のフライトなら半日以上かかることもある飛行機の場合はどうか。何より乗客間の相互理解が必要というのが航空各社の共通した意見だ。
この話題はオンラインでも沸騰し、背もたれを倒すのは「権利」という主張と「迷惑」という意見が対立している。
旅客機の一般席の座席間隔は機種によって差があるが、ほとんどが29~34インチ(73.66~86.36センチ)ほどだ。背もたれの傾きは、ほとんど120度前後までの範囲で調整できるものが多い。
大韓航空とアシアナ航空、済州航空、ジンエアー、エアソウルなどにトラブルが起きた場合の対応を尋ねると、多くの社が「当事者を引き離す」と答えた。
ただ、他に座席がない場合、乗客に「旅客機の離着陸や食事時間には背もたれを立ててもらい、ほかの時間には自由に背もたれを使えるよう案内している」とした。それでも騒ぎ立てたり、他の乗客に迷惑をかけたりすれば、「航空法に基づいて措置する可能性がある」と明確に伝えているという。
仁川(インチョン)空港警察団は今月22日、機内での背もたれ問題を巡り、2件を捜査中だと明らかにした。
座席の背もたれを倒す際には、子どもがいないなど後ろを確認し、110度以内ぐらいまでゆっくりと傾けて後部の乗客が予想できるように配慮することが大切なようだ。
また、後ろの乗客も「不便だ」「背もたれを立てろ」と高圧的な態度ではなく、前の席の状況を見て適切な角度にするよう伝えることが肝心だ。
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