韓国で夜間や休日など、初診患者の診療を認めた新たな非対面診療モデル事業が導入されてから50日を迎えた。遠隔医療産業協議会が8日に発表した「非対面診療モデル事業の拡大による効果や国民体感事例」によると、利用10件のうち9件は夜間・休日診療を、また10件のうち3件は小児・青少年科診療を利用していた。現行では薬の配送は除外されており、非対面診療利用者の不便改善は課題として残った。
調査期間は、保健福祉省が新たな非対面診療モデル事業を導入した昨年12月15日前後のそれぞれ50日間。「グッドダック」「私だけのドクター」「ドクターナウ」「ソルダック」――の計4つの遠隔医療プラットフォームの合計各数値を比較する方式で実施された。
まず、12月15日から今月2日までの非対面診療件数は17万7713件。一方、昨年10月15日から12月3日までの非対面診療件数は2万1293件で、新たなモデル事業発表後、利用件数は急増した。
協議会は、昼間に病院訪問が難しい会社員や自営業者などをはじめ、仕事と育児の並行で子どもの病院診療に困難を来たしている共働き夫婦などが主にサービスを利用していると明らかにした。
非対面診療の利用状況を疾患別に見ると、風邪気味の診療が23.8%で最も多かった。続いて皮膚診療14.5%、婦人科・女性疾患診療10.7%の順だった。
非対面診療の拡大後、利用率が最も大きく増加した診療科目は小児・青少年科だった。診療科目基準で小児・青少年科の診療割合は4社平均28.8%に達した。一部のプラットフォームでは、全体診療の54%が小児・青少年診療だった。
子どもの非対面診療のためにプラットフォームを利用した親をインタビューした結果、新たな非対面診療制度の利便性を肯定的に評価していた。親は周辺にも非対面診療の利用を積極的に勧めていた。
今後の課題としては、非対面診療に伴う医薬品の受領許容の必要性を挙げる意見が最も多かった。また、診療可能時間の拡大と病院で活用できる非対面診療ガイドラインの作成、病院と薬局の非対面診療に対する認識向上などが必要だという意見もあった。
協議会のイ・スル共同会長は「非対面診療の拡大は昼間に病院訪問が難しい人と親の医療接近性の問題解決に役立っている。そして、利用者の大多数が薬の受領など制度改善を期待していることがわかった」と語った。
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