ソウル市江南区大峙(テチ)洞で10月18日午後5時25分、マンションの出口からキックボードに乗って出てきた一人の少年が、車と衝突して倒れた。頭部を路面に打ち付けた少年は、しばらく起きられず、めまいを訴えた。警察官がすぐに駆けつけ119番通報し、迅速に応急措置を取った。幸い、少年は意識を取り戻し、警察官と消防隊員の助けを借りて救急車に乗り込み、病院に向かった。
この事故を目撃したある大学生(23)は「大峙洞は車も学生も多いので、キックボードに乗る時は気をつけなければならない」と懸念を示した。
news1の取材によると、電動キックボードの事故は1日に6件の割合で発生している。電動キックボードの利用者が増え、関連事故が増加している。特に免許とヘルメットを持っていない青少年が電動キックボードを借りて事故を起こすケースが多い。ヘルメットを着用しない場合、重傷または死亡に至ることが多い。
実際、韓国内での電動キックボードの事故は、この5年間で10倍以上増加した。
最大野党「共に民主党」のイ・ジャンソプ議員が韓国交通安全公団から入手した資料によると、国内電動キックボード事故の件数(共有型+個人保有)は▽2018年225件▽2019年447件▽2020年897件▽2021年1735件▽2022年2386件――と急増している。
死亡者数は2018年の4人から2022年は26人、負傷者も2018年の238人から2022年は2684人に増えた。
青少年だけを見ても電動キックボード関連事故は増え続けている。警察庁の「最近5年間の個人型移動装置による年齢層別の事故、死亡、負傷現況」によると、2017年から5年間の19歳以下の事故件数は計816件だ。
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