「従来の容器にバイオ循環素材を適用し、炭素排出量を17%削減した。完璧とは言えないが、一歩ずつカーボンニュートラルに向かっている」。22日、ソウル市江南区(カンナムグ)のCOEXで会ったCJ第一(チェイル)製糖の担当者はこう話した。
別の場所では、製薬会社の緑十字ホールディングス系列会社GCケアが「ゼロワークチャレンジ」を開催している。イベントの1週間を含め約1カ月間「カーボンニュートラル歩き」を周知し、木4000本を寄付するという。
韓国環境省が28日まで開催した「2024気候変動週間」イベントには、さまざまな企業や団体が参加し、カーボンニュートラル達成を誓った。
今年のイベントの特徴は、CJ第一製糖やGCケアなど企業参加が増えたという点だ。これら企業はそれぞれ2050年までにカーボンニュートラルの目標を立てた。
第一製糖はカカオメーカーズと手を組んで改善した即席ご飯容器を回収した、洗浄やプラスチック原料抽出などのプロセスを経て時計、子ども用机など生活用品などを作る。
第一製糖は、即席ご飯容器のほかにも、独自に製作した竹のトイレットペーパーと、環境にやさしい洗濯洗剤を展示し、今後の製品化の可能性なども公開した。
済州道(チェジュド)開発公社と済州三多水(チェジュサムダス)を販売している廣東(クァンドン)製薬は今年、広告モデルに歌手イム・ヨンウンを起用し、ペットボトルのアップサイクル(創造的再利用)製品を紹介した。包装ビニールを活用したカード入れと水筒ポーチ、ストレスボール、ナプキンの代わりのハンカチなどだ。
廣東製薬は、透明なペットボトルと色付きのペットボトルの分離排出を通じて、廃プラスチックリサイクルの可能性を高めなければならないというキャンペーンも実施した。カーボンニュートラル実践の誓いとともに置かれたイム・ヨンウンの等身大フィギュアにはファンクラブ「ヨンウン時代」会員の長い列ができた。
市民や環境団体は「持続可能性」に焦点を合わせた。気候変動青年団体GEYKはミツバチを育てるための「ミツバチホテル」と、廃プラスチックを活用してキーホルダーなど記念品を製作できる射出成形機を、デザイングループ「ボートフォアーズ」は、総選挙で使われたプラスチックの垂れ幕を活用したアップサイクリングジャケットを展示した。
イベント会場の入口には廃プラスチックなどで製作した作家オム・アロンの「公共の地球」という作品が展示され、目を引いた。
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