
韓国のフードデリバリー大手「配達の民族」と「ヨギヨ」が、ソウル・江南エリアでロボット配達を本格化させた。オフィスビルや単身世帯が多い江南は、商用化のテストに適した環境とされる。
配達の民族は2月25日から江南区の駅三洞・論峴洞でロボット配達を開始した。独自開発したロボット「ディリー」4台を運用し、Bマートの商品を配達している。配送可能範囲は流通センターから半径1.5km以内の約300棟。営業時間は平日14時~21時で、時速5.4kmで自律走行する。
一方、ヨギヨは2月17日から駅三1洞でロボット配達を始めた。レストランの食事を自動配送する点が特徴で、ロボットは「ニュービリティ」社の技術を採用している。
配達の民族は5月にロボットを6台に増やし、配達可能エリアを1000カ所以上に拡大する。将来的には食品デリバリーへの応用も検討する。ヨギヨも過去の仁川・松島での経験を活かし、配達時間の短縮を目指す。
2023年の「知能型ロボット法」により、安全認証を受けたロボットの歩道走行が合法化された。これによりロボットが「歩行者」として扱われ、横断歩道も渡れるようになった。
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