韓国で今年第1四半期の新車需要が前年に比べて急減したなか、不況型自動車とされる軽自動車・小型車の需要も減少した。小型車を生涯初の車として購入する20代の購買力が大幅に弱まったうえ、より大きい車を好む傾向が強まっているという分析だ。
カーイズユーデータ研究所によると、今年第1四半期の新車登録乗用車は34万8999台で、昨年同期の38万2842台に比べて8.8%減少した。最近、5年の第1四半期と比べてみると、33万6932台が売れた2022年第1四半期以降、最も低調だ。高金利と景気低迷が新車購入心理に悪影響を及ぼしたものと分析される。
車種別に見ると、中型を除いた全ての車種の販売台数が前年より減少した。中型車は今年第1四半期に11万418台が売れ、前年同期比販売台数が8.9%増えた。一方、同期間7万437台から5万1908台へと販売量が26.3%減少した準大型は、最も大きな下落幅を示した。大型車は5万6202台から4万4280台へと21.2%減少した。
新車販売不振の最大の原因が景気低迷だが、「不況型自動車」に挙げられる軽自動車を含め、少排気量の車種の販売台数もともに減少した。軽自動車は購入価格と維持費が安く、景気低迷期の需要が増える傾向を見せてきた。
金融市場が大きく揺らいだ2012年には約21万台売れたが、景気が回復した2020~2021年には販売量が9万台まで減った。景気が再び鈍化した2022年には前年より38.7%増えた13万4294台が売れた。しかし、今年第1四半期の軽自動車の販売台数は前年比9%減の2万7574台だった。
小型車も今年第1四半期には下落傾向を見せた。昨年、小型車は13万6894台が売れ、前年の11万7312台に比べて16.7%増加した。軽自動車級の価格である小型車が複数車種登場し、軽自動車の需要を吸収した。
一方、今年1~3月に小型車は2万8353台が売れ、前年同期比14.1%減少した。それより一クラス高い準中型車の販売台数は同期間5.5%減少した。
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