
韓国・釜山で、脱北者の男性が姉夫婦の自宅で死亡し、その5日後に義兄も自殺するという事件が相次いだ。警察は脱北者男性の実姉による殺害の可能性が高いとして捜査を進めている。
釜山警察庁は6日、死亡した脱北者の法定相続人である実姉の女(50代)が、金銭的な理由から犯行に及んだ疑いがあるとみていると明らかにした。
事件は昨年8月29日午後、釜山・機張郡のアパートで発覚した。40代の脱北者が自宅で死亡しているのを発見したのは実姉で、「外出から戻ると弟が亡くなっていた」と警察に説明していた。検視の結果、死因は頸部圧迫による絞殺と判断され、死亡推定時刻は通報の1~2時間前とされた。
その時間帯、実姉の夫は隣室で就寝していたとされ、当初、警察は実姉夫妻を参考人として調べたものの、証拠不十分として身柄の確保には至らなかった。
しかし、事件から5日後の9月3日、夫が遺書を残して車で死亡しているのが見つかった。遺書には「無実だ」とする趣旨の内容が記されていたという。
その後の国立科学捜査研究院の鑑定などから、脱北者の体内から実姉が処方・服用していた睡眠薬成分が検出されたことが判明。また、犯行当日、夫も同じ成分の睡眠薬を摂取していたことが確認された。
警察関係者は「多角的に捜査を進めているが、詳細は明らかにできない」としつつ、「実姉が外出する前に脱北者は死亡していた可能性が高い」と説明。さらに、「実姉は容疑を否認しているが、脱北者の法定相続人である点などから、経済的動機による犯行とみている。夫は当時就寝中で、犯行を認識していなかったとみられる」と述べた。
なお、亡くなった脱北者は約10年前に韓国へ入国した。姉夫婦の自宅近くに住み、頻繁に行き来していたという。
(c)MONEYTODAY

