韓国でもウォン安・ドル高が続き、ソウル明洞(ミョンドン)の私設両替所では為替差益を狙う人の姿が引きも切らない。
40年前から両替業を続けている事業主は「最近、ドルが上がり、韓国人が旅行して残ったお金を1000ドル、2000ドルと両替していった」と話した。
そこから100メートルほど離れた別の両替所でも、従業員が「今月初めにドル価格が上がり始め、国内のお客さんからドルがたくさん入ってきた」と明かした。
両替商らはドル高が続くだろうとの期待感を示した。従業員は「先週末ごろからドルが止まっている。さらに上がることを期待してドルを売らずに持っているようだ」と予想した。
日本や中国、台湾などからの観光客も一帯の両替所に並んでいた。ある両替所の経営者は「新型コロナウイルスで多くの赤字が出たが、最近、外国人観光客が増えて赤字を埋めている」と喜んだ。
ただ、明洞の両替所を訪れるアジアの観光客はドルをあまり使わないため、ドル高の差益を得るのは難しいという見方がある。
近隣の両替商は「台湾観光客がドルを持ってきてウォンに両替したが、最近はドルが高いので台湾の通貨に直接両替した方がよい。だから台湾のお金に持ってくる」と言って分厚い台湾の札束を見せた。
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