韓国食品業界でドバイチョコレートの人気が高まるなか、乳業界もこのトレンドに乗って新製品を競って発売している。特に、ピスタチオを加えた「ドバイスタイル」のチョコレート牛乳の製造に力を入れている。南陽(ナムヤン)乳業に続き、延世(ヨンセ)乳業も関連製品の発売を予定している。
延世乳業は9月初めに「ピスタチオチョコ牛乳」について食品医薬品安全処から品目許可を取得した。延世乳業はこれまでも、マカダミアチョコ牛乳や超甘トウモロコシ牛乳など、さまざまな加工乳製品を製造してきた。
延世乳業側は発売日は未定だが、今年下半期内には発売を予定しているという。南陽乳業も8月「ドバイ式ピスタチオチョコ牛乳」について品目許可を取得した。
ドバイチョコレートの元祖はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある「ピクス・デザート・ショコラティエ」の製品で、チョコレートにピスタチオとトルコ産カダイフスプレッドを加えたのが特徴である。
この元祖製品は10月に輸入される予定だが、それに先駆けてコンビニ業界では類似製品が次々と登場し、すべてが完売するほどの人気を集めている。
これを受け、食品業界でも「ドバイスタイル」の製品が次々と発売されている。ヘテ製菓はピスタチオホームランボールとピスタチオオーイェスを発売し、アティジェは夏限定でピスタチオかき氷を提供した。
今年初めから人気が高まったドバイチョコレートは、夏が終わればその人気が衰えると予想されていたが、業界では秋になっても依然として高い関心を示している。
低価格コーヒーブランド「コンポーズコーヒー」は、23日にピスタチオチョコを使った秋の新メニューを発売し、SPCバスキン・ロビンスもドバイスタイルのチョコレート製品を季節限定で販売した。さらに、イディヤコーヒーやゴンチャコリアもそれぞれ「ピスタチオカダイフチョコレート」や「チョコバルン製品」などでこのトレンドに乗ろうとしている。
業界関係者は「トレンドに敏感な食品業界では、好奇心を引くドバイ式チョコレート関連製品の展開は避けられない。この流行がどこまで続くかは注視する必要がある」と述べた。
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