2024 年 6月 26日 (水)
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韓国で相次ぐ航空会社の出発遅延・欠航通知…消費者が抱く「不安と不満」

タイヤ破裂により仁川空港滑走路で停止した航空貨物機(c)news1

韓国の空港で、航空会社の出発遅延が繰り返され、消費者の不安と不満混じりの問い合わせが相次いでいる。最近、機体の欠陥などの理由で航空会社が出発を遅延したり、非常着陸したりする事態が頻繁に発生しているためだ。

今月13日、仁川空港から大阪に向かうティーウェイ航空旅客機に欠陥が発生し、11時間以上出発が遅れた。乗客310人のうち204人が出発できず、長時間の機内待機を強いられ、1人は体調を崩した。

12日にはティーウェイ航空のタイバンコク発清州行きが機体欠陥で約18時間遅れた。

3日には務安(ムアン)空港を出発してベトナム・ダナンに向かおうとしていたベトジェットエアの飛行機が予定時間より31時間遅れ、結局、搭乗客なしで出発したりもした。ここで、該当航空会社側が乗客にわずか7万ウォン(1ウォン=約0.11円)の補償金を提案したことがわかり、問題視されている。

4月にも仁川発バンコク行きのエアアジア旅客機が運航中に機体欠陥により香港に非常着陸▽5月には東京行きのジンエアーが離陸のために滑走路に移動中に機体異常感知で点検するという理由で2時間ほど待機――などの事態となった。

一方的な取り消し通知も相次いでいる。済州航空は仁川―グアム路線の午前10時40分出発日程を午後10時20分に変更した。キャセイパシフィックも仁川発香港行き路線を当日一方的に取り消した。LOTポーランド航空は6・7月出発の仁川―ワルシャワ、仁川―ブダペスト直行便を大挙欠航した。

これに対し、航空会社だけでなく旅行会社に消費者の不満受付が絶えず続いている。事実上「航空機整備」名目下の出発遅延は航空会社により補償が提示されないためだ。ただし旅行者保険約款により一部で補償金を受けることはできる。

出発遅延の理由として、旅行会社関係者は「機材数に合わない無理な増便と就航で機体欠陥まで続いた。パンデミック以後、人材が100%戻ってきていないのに売り上げを伸ばそうとするため、整備が疎かになっているという話が出回っている」と指摘する。

(c)news1

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