韓国で10月の最初の週末、登山中に毒草の根を摂取してヘリで搬送されるなど、山での事故が相次いだ。
江原道消防本部は6日正午すぎ、春川市東面品傑里(チュンチョンシ・トンミョンプムゴルリ)にある加里山(カリサン)の登山道で、50代男性が毒草を食べたという通報を受けた。
男性は同行していたもう一人の男性とともにトリカブトの根を摂取したとされる。トリカブトは漢方では「附子」や「草烏」として知られ、関節炎や中風、糖尿病などに使用される薬草だが、その根には人体に致命的な毒が含まれており、かつては毒薬の材料としても使われていた。
現場での確認の結果、男性は呼吸困難や視力低下の症状を示していたが、もう一人の男性には特に症状が見られなかった。このため、消防は男性をヘリで救助し、原州(ウォンジュ)の病院へ搬送した。一方、もう一人の男性と別の同行者は自力で下山した。
同日、束草市(ソクチョ)の雪岳山(ソラクサン)登山道でも事故が相次いだ。
40代の男性は午後1時半ごろ、揺れる岩付近でアキレス腱断裂による足首の痛みを訴え、消防の救助を受けた。また、ほぼ同時刻に、40代男性が虎峰(ポムボン)付近で下山中にふくらはぎの筋肉を痛め、ヘリで救助された。
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