韓国各地で本格的な猛暑が続くなか、7月下旬に停電が相次いだ。電力供給に大きな支障はないが、変圧器など設備の維持・管理に問題があるといい、当局が警戒を強めている。
光州市(クァンジュシ)南区(ナムグ)と京畿道(キョンギド)龍仁市(ヨンインシ)のマンションで先月29日に停電が発生した。
光州では2棟の312世帯が停電し、変圧器を交換して約4時間20分で復旧した。龍仁では770世帯あまりのマンションが停電した。10棟のうち5棟はまもなく復旧したが、5棟は一晩中停電が続いた。エレベーターに住民1人が取り残され、消防に救助された。
2件とも変圧器の老朽化が原因とみられる。このほか、各地で装置のショートなど突発的なトラブルが発生している。
電力使用のピークはこれからだ。エネルギー業界は発電所の電力供給は十分だと予想する半面、変電所や電圧器など突発事故はいつでも発生し得るとみている。
電力企業の関係者は「停電の原因の大部分は、供給量というよりサプライチェーンの問題だ。老朽化した施設の維持・管理をさらに強化しなければならない」と述べた。
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