韓国で「引きこもり」が社会問題になっている。保健福祉省の調査では、孤立・引きこもりの青年が全体の5%にあたる54万人と推定されている。
特に13~18歳の孤立・引きこもり青少年は約14万人と推定されており、対策が急務だ。実際に2023年の保健福祉省の調査では、回答者の4人に1人が10代から孤立生活を始めたと答えた。
女性家族省は今月、こうした孤立・引きこもり青少年を早期に支援するためのモデル事業に着手。学業支援や相談を始める。全国に約4万あるコンビニとも連携し、孤立・引きこもり少年の発掘に乗り出し、5月には初めての全国単位実態調査も実施する。
政府が孤立・引きこもり青少年の発掘に乗り出したのは早期に問題を発見すれば、そうした状況の長期化を防げるからだ。
GL青少年研究財団のユン・チョルギョン常任理事は「青少年期に問題を発見すれば解決しやすい。孤立・引きこもり青少年の早期発見が重要な理由だ」と話す。
ユン理事は、孤立・引きこもりを経験する青少年は増加していると見ており、原因として学校暴力などオンライン上の集団いじめの深刻化や競争が最優先の教育環境などを挙げた。
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