“トッキ(日本語でうさぎ)の穴”に落ちたウェブ小説は、救出できるだろうか――。
韓国のカカオエンターテインメントが最近、ウェブ小説の海賊版サイト「ブックトッキ」の運営者を刑事告訴したものの、個人レベルでは既にウェブ小説のシェアが常態化しているため、「隠れたやり取り」を防止するのは容易ではない、という空気が漂っている。
カカオエンターテインメントは先月29日、「ブックトッキ」運営者を著作権法違反の疑いで京畿道南部警察庁サイバー捜査課に告訴した。
告訴状によると、「ブックトッキ」は著作権者の許諾を受けないまま作品を任意にダウンロードし、サイトに無断でアップして複製・配布し、それによって広告収入を得た疑い。
韓国コンテンツ振興院によると、韓国ウェブ小説市場の規模は2013年の約100億ウォンから2020年には約6000億ウォンと60倍ほど増えた。これを狙った「黒い手」もはびこり、グローバルに広がるK-ウェブトゥーン、ウェブ小説産業の成長を阻害する深刻な問題として浮上している。
同振興院の「2020年ウェブ小説利用者実態調査」によると、10~50代の2008人に「この1年間のウェブ小説の不正利用経験」を尋ねたところ、ウェブ小説シェアYouTube(13%)▽インターネットカフェ・ブログ・SNS(12.3%)▽友人や周囲から受け取ったMessengerや電子メール(9.6%)▽ストレージサービス「WebHard(ウェブハード)」有料利用(7.9%)――など、違法はルートでウェブ小説を見ている割合は48%に上った。
ウェブトゥーンには既に追跡システムが設けられている。ネイバーウェブトゥーンの場合、会員加入者だけが利用可能なコンテンツに限り、人工知能(AI)技術「トゥーンレーダー (Toon Radar)」によってイメージをキャプチャーした利用者のIDを追跡する仕組みを取っている。
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