2024 年 10月 18日 (金)
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韓国で波紋呼ぶ投資詐欺事件、集中的に狙われたのは会社員

松坡警察署を出てソウル東部地裁に向かうチョン・チョンジョ氏(c)news1

元フェンシング韓国代表のナム・ヒョンヒ氏の再婚相手だったチョン・チョンジョ氏を巡る詐欺事件で、チョン氏は会社員を主なターゲットにし投資を勧め、資金をだまし取ったとされる。どのようにして勧誘していたのだろうか。

取材を総合すると、チョン氏は7月から9月、ソウル市内で開かれたオンライン副業セミナーに大企業のコンサルタントとして登場。収益型のブログ運営法を教え、自身の創業の経緯や自己啓発について語ったという。

講義の最後に「本来なら1回に数千万ウォン(1ウォン=約0.1円)を受け取るが、きょうの受講者は特別に無料でコンサルティングしましょう」と言って、自分の携帯電話番号を黒板に書いた。

参加者たちによると、チョン氏は連絡してきた受講者の中から会社員を選んだ。9月初めにチョン氏の講演に参加した人も「就活生や大学生も受講していたが、会社員だと言うと会社名から年収、親の職業まで聞かれた」と語る。講演の途中で「会社員は手を挙げて」と言い、終了後に残るよう促したこともあったという。

そうやって興味を持った会社員たちにチョン氏は「アプリケーション事業を立ち上げるので一緒にやらないか」「良い非上場企業があるので一緒に投資しないか」と誘いかけていたようだ。

被害に遭った会社員は「一定の安定した収入があれば借り入れがしやすいので会社員をターゲットにしたのだろう」とみている。

この会社員は「給料が少ないので少しでも稼ごうとセミナーへ行った。まさかこれまで貯めたお金が無駄になるとは思いもしなかった」と悔やんだ。

(c)news1

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