2025 年 6月 15日 (日)
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韓国で求人3%減…IT・建設・教育業界に深刻な打撃、AI導入が影響か

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韓国で2025年上半期の求人公告数が前年同期比3%減少し、縮小傾向が見られた。特にIT・通信、建設・土木、教育・出版業界で公告数が大きく減少した。

上位の求人プラットフォーム「キャッチ」がサイトに掲載された2024年と2025年上半期(2~4月基準)の求人公告データを分析した結果、全体の公告数は1万9940件で、前年同期(2万483件)に比べて約3%減少したことがわかった。

IT・通信業界は2024年の5519件から2025年は5013件に減少し、全業種の中で最も大きな減少幅を記録した。特に新卒採用公告は961件から915件に約5%減少し、キャリア採用の減少率(-3%)のほぼ2倍に達した。

これはChatGPTなどAIツールの導入が本格化する中で、企業が単純業務中心の新卒よりも高度な業務を担えるコア人材を重視する傾向が影響したものとみられる。新卒採用を減らす代わりに、自動化の導入やインフラ改善に集中する企業も一部見受けられる。

建設・土木業界は-31%の減少率で、業種別で最も大きな下落幅を示した。求人公告数は2024年の546件から2025年は374件に減少し、新卒(-11%)とキャリア採用(-24%)のいずれも明確な減少傾向を示した。これは景気低迷と中長期的な業界縮小が複合的に影響した結果とみられる。

教育・出版業界も昨年の767件から今年は559件に求人公告が-27%減少し、全業種で2番目に大きな減少率を記録した。学齢人口の減少とAI導入による採用縮小などが主な要因とされている。

一方、メディア・文化(+30%)、販売・流通(+8%)、銀行・金融(+6%)業界は前年に比べて求人公告数が増加したことが明らかになった。

キャッチのキム・ジョンヒョン本部長は「2025年上半期はAI導入などさまざまな要因により主要業界の採用がやや縮小した時期だった。下半期は景気回復を含めた外部環境の変化によって採用市場の動きがどう展開されるか注視する必要がある」と分析した。

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