韓国で幼稚園児・小中高校生の数が1年で約10万人減少した。低出生率などの影響で、19年連続で生徒数の減少傾向が続いている。
一方で、小中高校に在籍する多文化生徒の数は過去最多を記録した。大学でも生徒数が減少しているが、外国人留学生は過去最多を記録している。
教育省と韓国教育開発院はこのほど、「2024年教育基本統計」の調査結果を発表した。今年4月1日時点の全国の幼稚園、小中高校、高等教育機関の状況を調査した結果だ。
全国の幼稚園児・小中高校生の総数は568万4745人で、前年より9万8867人(1.7%)減少した。前年の9万6156人減少よりも減少幅が拡大した。
幼稚園児・小中高校生の数は、1986年に1031万人でピークを迎えた後、減少を始め、1990年には1000万人を下回った。2021年には600万人台も割り、2005年のわずかな反発以降、19年連続で減少が続いている。
小中高校などに通う多文化生徒の数は19万3814人で、前年より1万2636人(7.0%)増加し、集計が始まった2012年以降、過去最多となった。2016年の9万9186人と比較すると、8年で2倍に増加した。
全体に占める多文化生徒の割合は3.8%で、前年より0.3ポイント増加した。全羅南道地域では、生徒10人に1人が多文化生徒であることがわかっている。
減少する生徒数を外国人留学生が補う状況は、大学でも同じだ。
大学、専門大学、大学院などの高等教育機関に在籍する学生数は300万7242人で、前年より3万5606人(1.2%)減少した。来年には300万人を下回る見通しだ。
これに対し、外国人留学生の数は20万8962人で、初めて20万人を突破した。前年より2万7120人(14.9%)増加した。2016年に初めて10万人を超えた後、8年で2倍に増加した。
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