酒に酔って女性警察官の頭を殴り、検事の任用を取り消された女性が弁護士の道へ進むことになった。大韓弁護士協会が14日、女性(31)の弁護士登録申請を受け入れたと発表した。
2022年末の検事選抜試験に合格したA氏は今年1月30日未明、ソウル江南(カンナム)の飲食店街で、暴行の通報を受けて出動した女性警察官の頭を2回殴ったとして現場で逮捕された。
当時、女性は「私が誰か知っているか」「あなたは誰のラインか」などと威張り散らしていたという。
公務執行妨害罪で起訴された女性は1審で反省の態度などが認められ罰金300万ウォン(約33万円)の宣告猶予を受けた。検察が量刑不当で控訴したが、2審で棄却され、判決が確定した。
女性は4月末の試験に最終合格すれば検事に任用されるはずだったが、法務省は4月12日、「深刻な問題だ。検察公務員になれない」として検事任用対象から除外した。
このため女性は検事をあきらめ、6カ月間の弁護士実習を経て弁護士になった。
大韓弁護士協会によると、罰金刑の宣告猶予は弁護士法が定める弁護士の欠格事由には当たらないという。
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