サッカー韓国代表のファン・ウィジョ氏(31)の性的動画を巡る不法撮影疑惑を契機に「いつ、どこで撮られるかわからない」という不安感が市民の間に広がっている。
7月には江原道太白(カンウォンド・テベク)のスタディカフェで、勉強中の女子学生たちを隠し撮りした疑いで20代男性が逮捕された。この男性の携帯電話には200以上の不法撮影物が記録されていた。
警察は9月、ソウル地下鉄で向かいの席に座った女性の下半身を撮影していた40代公務員を検挙。8月にはソウルや釜山(プサン)の地下鉄の駅で女性たちを撮影した30代の男性が捕まった。この男性は元彼女との性的行為もひそかに撮影していたという。
また、済州(チェジュ)では先月、高校の女子トイレに置かれたティッシュ箱に携帯電話が仕込まれているのが見つかる事件もあった。在校生が名乗り出、校内のトイレ3カ所で不法な撮影をしていたことが判明した。
韓国刑事法務政策研究院の犯罪動向レポートによると、不法撮影犯罪件数は増加傾向にあり、最近5年間は計3万768件で1日平均17件の割合で発生している計算だ。
映像の削除を支援する「デジタル性犯罪被害者支援センター」の対応件数は72万8639件。動画や画像は複製が簡単で急速に拡散するため、流布される映像は犯罪件数よりはるかに多い。
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