韓国で最近、個性を重視したユニークな結婚式が増えている。ウェディングドレスではなくウェディングスーツを着用し、ペットを参列させるなど、従来の形式にとらわれず、自分の価値観に合った結婚式を挙げる傾向が見られる。
30代の女性、ホ・ジヘさんは、白いウェディングスーツを着て結婚式を挙げた。彼女は従来の新婦控室で待つ代わりに、夫と一緒に外に出て、ゲストに挨拶をした。ウェディングドレスを着ていると動きが制限されがちだが、ホさんは一人で飲み物を取りに行き、トイレにも自由に行けたという。彼女は結婚式を「楽しいパーティー」と感じ、主導的に運営できたことに満足していると話す。
ウェディングドレスではなく、動きやすさや実用性を考慮したウェディングスーツが選ばれることが増えている。
30代の女性、クォン・テヨンさんもウェディングスーツを選んだ。彼女は「私たち夫婦は実用性を重視した」と述べ、スーツを70万ウォン(1ウォン=約0.11円)でレンタルした。許さんはウェディングスーツをオーダーメイドで制作し、120万ウォンかかったが、結婚記念日や他の特別な機会に再度着用できるため、価値があると考えている。
また、結婚式でペットを参列させる人も増えている。30代の会社員、パク・ソンエさんは、11月に控えた結婚式で愛犬を参列させ、招待状にも愛犬のイラストを入れたという。彼女にとって、ペットも家族の一員であり、一緒に特別な日を過ごすことが意味深いと語った。
一方で、結婚式を省略し、その費用を別の形で使いたいという「ノーウェディング族」も増加している。
結婚情報会社の調査によると、結婚式を省略してもよいと考える人は37.8%、さらに必要ないと考える人が11.4%にのぼるという。30代のキム・ミジンさんも結婚式を省略し、近しい親族だけを招いて食事会を開く予定で、結婚式の予算の一部を未婚の母親支援施設に寄付する計画だという。
専門家は、結婚式が形式にとらわれず、二人の個性を反映したものになることで、経済的・心理的な負担が軽減されると指摘する。固定化された結婚式の形式から脱却することで、式場予約やゲストの負担などの問題が解消されるだろうと述べている。
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