
韓国で、架空の巫女をでっち上げ、被害者を心理的に支配するいわゆる「ガスライティング」の手口で巨額の財産を奪ったとして、40代の男女が起訴された。
法曹関係者によると、ソウル南部地検の重要経済犯罪捜査団は2月9日、49歳の女と46歳の男を特定経済犯罪加重処罰法違反(恐喝など)の罪で起訴した。2人は元夫婦。
2人は2018年、保護者の集まりで知り合った被害者に「障害のある娘を治療できる巫女を知っている」と近づいた。
「チョ・マルレ」と名乗る巫女は、「家族と離れて引っ越すべきだ」「指示に従わなければ子どもに災いが及ぶ」などと告げ、被害者を心理的に追い込んだとされる。
しかし、この「チョ・マルレ」は実在しない人物で、検察の捜査により49歳の女が自ら巫女を装っていたことが判明した。
さらに2人は、被害者に性的な動画を撮影させたうえで「家族にばらす」と脅迫。約10億ウォン(約1億1000万円)相当のマンション持ち分や77億ウォン(約8億4700万円)の小切手など、計約87億ウォン(約9億5700万円)の財産を奪ったとされる。
資金を工面する過程で借金を負った被害者は、詐欺罪で起訴され懲役10カ月の実刑判決を受け、現在服役中だという。
検察はまた、2人が別の近隣住民からも約6億2000万ウォン(約6800万円)をだまし取った疑いがあるとみている。
(c)news1