山火事は誰が消すの?――ほとんどが消防士だと思う。韓国で大きな山火事が発生し、全国の消防車が現場に集まるニュースを見ながら、そのような考えがさらに固まったようだ。しかし、消防庁所属の消防士が山火事を消すわけではない。
山火事は山林庁所属の「山火事鎮火隊」などが消す。特殊鎮火隊などが山火事現場に一番先に入り、一番困難で危険な夜間の鎮火作業にも投入される。ヘリも飛ばない真夜中、山奥まで消防ホースを引いて山火事と死闘を繰り広げる。
消防士は山火事が民家や工場などに燃え広がるのを防ぐ役割をする。山火事を鎮火するよりは人命を救助し、山火事によって危険にさらされる建物や施設などを守ると見れば良い。それぞれの役割が大事だ。
◇山林庁の三つの組織
山火事を鎮火する山林庁所属の組織は3つだ。山火事の難度と役割によって空中鎮火隊、特殊鎮火隊、専門予防鎮火隊に分かれて任務を遂行する。彼らが山林分野の専門消防士だと考えればいい。
1997年に発足した空中鎮火隊は計104人だ。山林航空本部や山林航空管理所所属の彼らは、ヘリ「レペル」(ロープを伝って地上に降りてくること)で絶壁、岩石地帯などに接近する。チームメンバーのほとんどが陸・海・空軍特殊部隊出身の最精鋭進化チームだ。
山火事の前線にまず投入され、鎮火すると同時に、燃え広がる速度が遅い横進方向に防火線を張る。
夜間は車で移動し、機械化山火事鎮火システムとそれぞれの消火装備を使って鎮火作業にとりかかる。ドローンを利用した夜間山火事モニタリングを通じた鎮火にも寄与している。
◇身体能力の高い人材
2018年に発足した特殊鎮火隊の規模は435人だ。地方山林庁や国有林管理所所属で、険峻地、夜間山火事鎮火に特化した人材だ。身体能力の高い人材で構成された特殊鎮火隊は、主に頂上部の山火事を鎮火する。
2003年に発足した専門予防鎮火隊の規模は9604人(山林庁1405人、自治体8199人)。地方山林庁や国有林管理所、自治体所属で、一般の山火事鎮火(平易な山林)に投入されたり、残り火の鎮火・再燃の監視を担ったりする。特殊鎮火隊などが来るまでまず投入されて初動に取り掛かり、鎮火後には再燃を監視する。
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