夏のピークシーズンを終えた韓国のカフェ業界が秋に向けた特化メニューで売り上げを守ろうとする中、低価格カフェブランド「メガMGCコーヒー」の新メニュー「ハルメガミスッカルコーヒー」が大ヒットしている。
メガコーヒーが9月初めに発売した秋の新メニューの一つである「ハルメガミスッカルコーヒー」は、発売から60日間で135万杯の販売を記録した。業界では、コーヒーを副材料とした特定のシーズンメニューが100万杯以上売れたのは非常に異例のこととされる。
この「ハルメガミスッカルコーヒー」は、昨年の秋メニューとして登場した「ハルメガコーヒー」の後継商品で、甘く濃厚な「ミックスコーヒー」風の味わいに香ばしいミスッカル(穀物粉末)を加えたもの。
SNSでは発売前から注目を集め、「どこのおばあちゃんの味なのか?」と話題になり、一部の店舗では品切れが続出したため、オンラインでは自宅で再現するレシピまで共有されている。1杯当たり413キロカロリーの高カロリー飲料ながら、価格が2700ウォン(約280円)と手頃な点も消費者の選択を後押しした。
メガコーヒーはこの人気を背景に、他の秋の新メニュー(飲料5種類とデザート2種類)と合わせて、1カ月で250万個を販売した。メガコーヒー関係者は、「極盛期である夏のスイカジュースに匹敵する販売量。どこのおばあちゃんがこんなに香ばしく甘い味を作っているのか気になる」という声が記憶に残っていると述べた。また、一部店舗での品切れについては需要予測の失敗が原因だが、材料の供給には問題ないと説明した。
メガコーヒーは、原材料のコーヒー豆価格の高騰にもかかわらず好調な売り上げを見込んでいる。例年より長く暑かった夏の影響と、秋のシーズンメニューが連続してヒットしたことが業績を支えている。運営会社「エンハウス」の昨年の売り上げは3683億ウォン(約382億円)で、前年度の1748億ウォン(約181億円)から急増し、営業利益も309億ウォン(約32億円)から693億ウォン(約72億円)に倍増した。
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