2026 年 3月 17日 (火)
ホーム経済流通韓国で売るより北米へ…ポールスター4、釜山生産分の国内販売を見送った理由

韓国で売るより北米へ…ポールスター4、釜山生産分の国内販売を見送った理由

ポールスター4 (c)news1

スウェーデンの電気自動車ブランド、ポールスターが韓国・釜山工場で生産する中型電気SUV「ポールスター4」について、当面は全量を北米市場向けに輸出し、韓国国内での販売は見送る方針を固めた。価格競争が激しくなるなか、韓国生産車を国内で販売した場合、かえって価格が上がる可能性があるためとみられる。

自動車業界によると、ポールスター韓国法人は最近、釜山で生産されるポールスター4の国内販売計画を保留し、当面は北米市場への輸出に集中することを決めた。これにより韓国で販売されるポールスター4は、これまで通り中国・杭州工場で生産された車両を輸入して供給する。一方、釜山工場で生産される車両は米国やカナダなど北米向けに出荷される。

同社は2023年、韓国の自動車メーカー、ルノーコリアの釜山工場でポールスター4を委託生産する計画を発表した。2025年下半期から釜山で生産を始め、初期生産分は北米へ輸出した後、一定量を韓国でも販売する構想を示していた。

しかし2026年に入ってからは、釜山生産車の国内投入は難しいとの判断に傾いた。ポールスター韓国の広報担当者は「顧客に最適な価値を提供するため、販売時期を慎重に検討している。2026年いっぱいは現在と同様に輸入販売を続ける」と説明した。

今回の判断の背景には、価格競争力の問題があるとみられる。現在、韓国で販売されているポールスター4のロングレンジ・シングルモーターの価格は6690万ウォン(約714万4920円)で、発売当初から据え置かれている。これは欧州の約6万1900ユーロ(約1134万7508円)や、米国の約5万6400ドル(約897万2676円)と比べても競争力のある水準とされる。

現在韓国で販売されている車両はすべて中国・杭州工場製だ。韓国で生産すれば輸入関税8%や海上輸送費が減るため、価格が下がるとの期待もあったが、実際には韓国と中国の生産コスト差が大きく、むしろ価格上昇の可能性があるという。

さらに韓国の電気自動車市場では価格競争が激化している。テスラが「モデル3」や「モデルY」の価格を大幅に引き下げたほか、ボルボ「EX30」や起亜「EV6」なども相次いで値下げした。

この影響で韓国の電気自動車販売は2026年2月、前年同月比170%増の3万5766台に達した。こうした環境のなかで価格を引き上げることは販売に不利と判断し、ポールスターは当面、釜山工場を北米向け輸出拠点として活用する方針とみられる。

(c)news1

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