2024 年 5月 15日 (水)
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韓国で中高年の独居世帯に「ペットロボット」210台提供…話し相手、服薬管理、映像・歌

慶尚南道のペットロボット=慶尚南道(c)KOREA WAVE

韓国慶尚南道は23日、一人暮らしの中高年にペットロボット計210台を提供すると発表した。

慶尚南道は道内15の市・郡で満40~64歳の独居世帯のうち社会的孤立度が高く、身体的・精神的に健康の危険が大きい対象者を選定し、ロボットを提供する。昌原市、金海市、咸安郡は、独自の人工知能ケア事業を推進しており、除外された。

ペットロボットの主な機能は▽常時モニタリングで確認▽24時間管制センター応急呼び出し▽話し相手機能▽服薬アラーム▽映像通話や歌再生――などだ。非対面ケア機能を強化し、応急救助体系を構築して孤独死を予防するセーフティーネットの役割をすることになる。

2022年に慶尚南道内の1人世帯の割合は33.7%と急激に増加した。道は、孤独死がお年寄りだけに限定された問題ではなく、中高年層にも該当する問題であると認識。孤独死の危険群を見つけ出してペットロボットで保護し、利用者の分析を通じて相談、治療など地域内の社会サービスとも連携する計画だ。

2022年の保健福祉省孤独死実態調査によると、2017年は全国で2412人(慶南199人)だったのが2021年には3378人(慶南203人)と増加傾向にある。また、2021年の孤独死者3378人のうち、40~60代の中高年層が73.6%(2489人)を占めた。このうち88%(2196人)が男性だった。

慶尚南道福祉女性局のシン・ジョンウ局長は「孤独死の危険度が高い1人世帯の中高年には、ペットロボットで少しでも満たされてほしい。ペットロボットが日常の憂鬱感と自殺危険性の減少に役立てるよう、利用者分析を通じて相談、治療などの社会サービスとの連係にも努めたい」と語った。

(c)KOREA WAVE

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