2026 年 3月 12日 (木)
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韓国で一時保護した子犬が家族に…致命的感染症を乗り越えた「コッコ」の物語

保護施設で出会い、致命的な感染症を乗り越えて家族になった子犬「コッコ」(c)news1

韓国仁川市に住む会社員キム・ジヒョンさんが、一時保護で出会った子犬「コッコ」が致命的な感染症を乗り越え、家族犬として新しい生活を始めた。

キムさんがコッコと初めて会ったのは保護施設だった。

「うちに来よう。家に帰ってご飯を食べよう」

そう声をかけた瞬間、子犬はそっと彼女の鼻をなめたという。キムさんは「その瞬間、家族として合格させてもらえた気がした」と振り返る。

現在コッコは生後約4カ月。元気いっぱいのミックス犬で、目に入るものすべてに興味を示し、触り、かみ、なめながら世界を学んでいる。

キムさんは「何事にも消極的な自分にとって、コッコはむしろ人生の先生のような存在だ」と語る。

実はキムさんは、もう動物は飼わないと決めていた。これまで約30年間で4匹の愛犬を見送った経験があり、さらに動物が苦手な配偶者と結婚したことで犬との生活は終わったと思っていたからだ。

しかし2025年、偶然見た保護動物の募集写真で、どこか切なそうな表情の子犬と目が合った。それがコッコだった。

当時、生後約2カ月とみられるコッコは母犬と兄弟2匹とともに保護施設にいた。幼い犬は免疫力が弱く、長く施設にいると健康リスクが高まると説明を受け、キムさんは一時保護を決意する。

ところが再び施設で会ったコッコの状態は想像以上に悪かった。体には強い臭いがあり、毛には下痢の跡も残っていた。夫妻はすぐ動物病院へ向かった。

検査の結果、パルボウイルスと犬コロナウイルス感染、さらに外部寄生虫まで確認される重い状態だった。野外で生まれ施設生活を経たことで免疫力が低下しており、生後2カ月という幼さから治療に耐えられない可能性もあると説明された。

それでもキムさんは治療を選んだ。

「顔を見たとき、必死に生きようとしている意思を感じた」

コッコは仁川スカイ動物メディカルセンターで入院治療を受けた。キムさん夫婦は毎日仕事の後に病院へ通い、小さな体に点滴や注射が刺さる姿を見守った。「見捨てられたと思わせたくなかった」

入院5日目、血液数値が改善し回復期に入ったと医療スタッフが判断。精神的な安定のため、自宅療養と通院治療へ切り替えられた。

家に戻ったコッコは、病室の隅でうずくまっていた姿が嘘のように尻尾を振り、リビングで大きく伸びをしたという。

体重も急速に回復した。退院時2.1キロだった体重は4.4キロまで増え、再検査ではほぼ正常値まで回復した。

一時保護から始まった縁は正式な養子縁組につながり、キムさんはペット登録も済ませた。「他の人に任せるより、自分が責任を持って育てたいと思った」

まだ幼いコッコは特別な訓練を受けていないが、「待て」の言葉だけは理解する。興奮でお尻をそわそわさせながらも必死に待つ姿が何より愛おしいという。

キムさんは「生まれてすぐに苦労をした子だが、これからは20年ほど健康に生きてほしい。入院室に残して帰った日のことが今も胸に残っている。これからはずっと一緒にいたい」と語った。

そして、保護動物の里親を考える人たちにこう呼びかける。

「迎えるには大きな決心が必要だが、悩んでいる間も動物たちは待っている。保護犬は必ずしも病気の子ばかりではない。買うのではなく、迎え入れてほしい」

(c)news1

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