物価高に加えて異常気象でチョコレートの原料であるココアが急騰し、韓国でケーキの価格に影響が出ている。20万ウォン(1ウォン=約0.1円)をはるかに超える高級ケーキを発売するホテルなどに対し、食品メーカーは1~2万ウォン台の「コスパ」ケーキで対抗している。
ココアをはじめ砂糖、パーム油など原材料価格の値上がりが続き「ケーキフレーション」(ケーキの値上がり)が起きている。
主要ホテルは特殊な素材を使った高価なケーキで勝負をかける。最も高価なのはソウル新羅(シルラ)ホテルの「ザ・テイスト・オブ・ラグジュアリー」で30万ウォンだ。
このほか、朝鮮ホテル&リゾートの「ブライトホワイトツリー」28万ウォン、フォーシーズンズホテルソウルの「ホワイトクリスマスケーキ」17万8000ウォン、シグニエルソウルの「クリスマスオーナメントボックスケーキ」21万ウォンなどとなっている。
一方の食品・流通業界は1万ウォン以下のケーキでを差別化を図る。新世界フードは4日、昨年と同じ9980ウォンのクリスマスケーキを発売すると発表。この他にもイチゴケーキ(1万9980ウォン)、チーズケーキ(1万3980ウォン)など2万ウォン台以下に抑えて高級ケーキに対抗する。
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