韓国で先月、アイスクリームの物価上昇率が14.3%となり、2009年5月(14.3%)以来14年3カ月ぶりの大幅な上昇率を記録した。先月の加工食品物価上昇率(6.3%)の2倍を超える数値だ。
アイスクリーム物価上昇率は3月(13.7%)にピークに達し、その後2カ月間は下落したが、6月から再び上昇に転じていた。
氷菓業者らが原材料価格の値上がりや人件費引き上げなどを理由にアイスクリームを値上げしたのが要因だ。
統計庁は14.3%もの大幅な上昇となったことについて、一部製品の出庫価格の引き上げと割引の一部終了が重なった影響だと説明した。
10月には牛乳の材料となる原乳価格が1リットル当たり88ウォン(1ウォン=約0.11円)上がる予定だけに、今後アイスクリーム物価に影響する可能性がある。
ただし、農林畜産食品省の関係者は「アイスクリームを製造する際、大部分の国内業者は国産牛乳ではなく輸入粉ミルクを使っている。国際的な粉ミルク価格はむしろ下がっているので、国内原乳価格の上昇がアイスクリームの価格に及ぼす影響は限定的だろう」とみている。
(c)news1