韓国で昨年、ブームとなった中国由来のスイーツ、タンフルの勢いが急速になくなっている。今年に入ってのタンフル店舗の閉店数は、既に昨年1年間の閉店数に匹敵する水準だ。
韓国行政安全省の地方行政許認可データによると、タンフルという名前を掲げた業者のうち、閉店した業者は今年1月から4月初めまで60カ所(休憩飲食店44カ所、一般飲食店16カ所)だ。
昨年はタンフルで商売していた休憩飲食店47カ所、一般飲食店25カ所など計72カ所が廃業した。しかし、今年に入っての廃業のペースはこれをはるかに上回るものだ。
タンフルは中国の果物キャンディーで、果物に砂糖シロップを塗って固めて食べる。若い世代、特に小中高生の間で人気を集め、加盟店が一時、爆発的に増えた。
しかし、流行は一時的だった。これは果物の物価上昇の影響が大きいとみられる。他には、加盟店が十分な流通網を備えていないため、廃業につながったとの見方もある。
タンフルは、木の棒に刺した果物を、路上を歩きながら食べるため、冬季に入って人気が急速に弱まったとの指摘もある。
仁荷大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「需要に比べて供給があまりにも多すぎたのではないか。原材料の流通構造でも革新的な方法を整備できなかったことも要因とみられる」と語った。
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