2024 年 12月 26日 (木)
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韓国で「麻薬」広告がまかれたのは大学の構内だった…ずさんな出入り管理に広がる懸念

弘益大学で見つかった麻薬広告カード(学生コミュニティ「エブリタイム」キャプチャー)(c)news1

韓国で最近、大学キャンパスの建物内で麻薬広告を配布した男性が捕まり、ずさんな出入りチェックに学生たちが懸念を示している。

ソウル広津警察署は10月23日午後、建国大学の建物内の地下駐車場や弘益大美術学部の建物に、名刺型の麻薬広告を配布したなどとして、40代の男性を緊急逮捕した。

広告には英語で「インスピレーションが必要か? あなたのための画期的な製品。完全に合法的」と書いてあり、幻覚効果を説明する文句とともにQRコードが入っていた。

麻薬広告物が大学キャンパスで無作為にばらまかれたのではなく、建物内で発見されたため、大学関係者の間では部外者の出入りに対する不安に包まれている。

全国の小・中・高校の場合、市や道の教育庁の方針により、生徒の安全などを理由に外部の人が入る時には許可証を受け取るシステムになっている。

だが、大部分の大学は正門出入り口の開閉規定以外には保安指針が整っておらず、誰でも学校に出入りできる状況だ。

麻薬広告が見つかった弘益大美術学部の建物と造形館も部外者が実技室を除き自由に出入りすることができた。

ずさんな出入管理は大学街の長年の課題だが、教育当局の管理指針がなく、保安強化は事実上各大学に任されている。教育省関係者は「出入保安については教育省が関与せず、各大学が自主的に運営指針を作り実施している。犯罪予防のために大学は主に監視カメラを設置している」と説明した。

(c)news1

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