2024 年 12月 24日 (火)
ホーム社会韓国で「脱走」絶滅危惧種2級の雌ライオン、なぜ「麻酔→捕獲」ではなく「射殺」だったのか

韓国で「脱走」絶滅危惧種2級の雌ライオン、なぜ「麻酔→捕獲」ではなく「射殺」だったのか

(c)news1

韓国慶尚北道(キョンサンプクト)高霊(コリョン)のある私設動物園から、雌ライオンが逃げ出し、射殺されるという出来事があった。近くにキャンプ場や民家があり、麻酔銃を使った際の人的被害を防ぐため、「麻酔」ではなく「射殺」を選択したという。

高霊郡などによると、逃げ出したライオンの居場所に出動した救助当局は「生け捕りか射殺か」をめぐって議論を繰り返し、結果的に「射殺」を選んだ。

ライオンが猛獣であるうえ、近くにキャンプ場と民家がある。麻酔が想定通り効かない場合、かえって凶暴になりかねず、直ちに人命被害につながる危険性があるからだ。

逃げ出した直後、高霊郡と警察・消防、高霊郡有害野生動物被害防止団所属のハンターら159人と装備車両34台が、ライオンが脱走した現場に投入された。農場近くの森にいたライオンを発見し、ハンター2人が計2発の銃弾を撃ってライオンを即死させた。

大邱(テグ)地方環境庁などによると、檻を脱出したライオンは国際絶滅危惧種2級「Panthera Leo」だった。国際絶滅危機種(CITES)に指定されている個体で、西アフリカや中央アフリカ北部、インドなどで生息するライオンの亜種。個体数は250頭未満でごく少数だ。

同庁は「このライオンは国際絶滅危機種に指定されているが、民間でも飼育が可能で、この動物園では2008年に譲渡・譲り受けの申告があった。動物園ではない個人も、環境当局から適法に許可さえ受ければライオンも飼うことができる」としている。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular