2025 年 3月 12日 (水)
ホームライフスタイル韓国で「中古花束」ブーム…卒業式とバレンタイン重なり、人気急上昇

韓国で「中古花束」ブーム…卒業式とバレンタイン重なり、人気急上昇

中古取引プラットフォームキャプチャー(c)MONEYTODAY

卒業式とバレンタインデーの時期が重なり、韓国の中古取引プラットフォームで「花束」の売買が盛んになっている。特に卒業式で一度使用された生花の花束が人気を集め、多くがすでに取引済みか、予約済みになっている。

価格は定価の半額程度が中心。生花はすぐにしおれるため、売り手は「水袋付きで鮮度が長持ちする」「午前中に写真を撮っただけでそのまま保管した」などの説明を加えている。

ある会社員(29)は「花屋で豪華なものを作ると5万ウォン(約5500円)以上かかるし、繁忙期の2月はさらに高くなる。中古なら1万ウォン(約1100円)前後で買えるので、今年の弟の卒業式用に購入する」と述べた。

この動きは経済の低迷とコストパフォーマンスを重視する消費傾向の表れとみられる。仁荷(インハ)大学のイ・ウニ名誉教授は「より安く手に入れるため熱心に検索するのが最近の消費トレンドだ。卒業式用の花は写真撮影後に不要となるため中古の方が合理的と考える人が増えている。この傾向は今後も続くだろう」との見方を示した。

一方、生花の中古取引増加により、花き業界は大きな打撃を受けている。ソウル市瑞草区(ソチョグ)のソウルヤンジェ花市場の卸売業者は「売り上げが想像以上に落ちている。これまでにない現象だ」と語り、別の業者は「コロナ禍の時と比べても半減している」と嘆いた。

韓国農水産食品流通公社によると、ヤンジェ花市場の2024年1月の切り花取引量は前年同月比9%以上減少し、先月の切り花競売額も前年同月比11.3%減少した。

(c)MONEYTODAY

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