韓国で「マイコプラズマ肺炎」の感染者が急増し、今年6月に発令された史上初の流行注意報が5カ月間続いている。しかし、重症度評価基準や治療ガイドラインが未整備のため、医療現場や患者に混乱と不安が広がっている。
11月第1週の入院患者数は968人で、前年同期の4倍以上に達した。入院患者の約71%が12歳未満の小児だ。
マイコプラズマ肺炎は呼吸器の飛沫を介して伝播する細菌感染症で、咳、発熱、喉の痛み、疲労感など感冒に似た症状を呈する。
稀に呼吸困難や脳炎、心筋炎に進行する場合があり、予測が困難だ。
肺炎の原因特定にはPCR検査が必要で、費用は約15万ウォン(約1.65万円)かかる。
抗生物質の耐性率は、2011年の51%から2015年には87%に急増している。耐性がある場合、第二選択薬やステロイドによる治療が必要になる。
韓国では、過去の流行時から抗生物質耐性の問題が指摘されていたにもかかわらず、政府は迅速な対応を取らず、混乱を招いている。
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