
韓国の主要証券会社のうち、社員の平均報酬が最も高かったのはメリッツ証券だった。
14日に公表された「報酬体系年次報告書」によると、メリッツ証券の社員は2024年に平均1億8700万ウォン(約2100万円)の報酬を受け取った。「1兆ウォンクラブ」に名を連ねた未来アセット、サムスン、キウムを上回る水準だ。
営業利益1兆ウォン超の5社は、韓国投資証券(1兆2837億ウォン)、サムスン証券(1兆2058億ウォン)、未来アセット証券(1兆1590億ウォン)、キウム証券(1兆982億ウォン)、メリッツ証券(1兆549億ウォン)。海外株取引の活発化が収益増に寄与した。
社員の平均報酬は、メリッツ証券に次いでサムスン証券(1億5700万ウォン)、未来アセット証券(1億3000万ウォン)、キウム証券(1億1200万ウォン)の順。キウム証券は人員994人と少数ながら、1兆ウォン超の営業利益を達成し、高い生産性を示した。社員数が最も多い未来アセット証券(3611人)の約27.5%の規模で同等の利益を上げた形だ。
報酬体系では、持株会社系列の企業は基本給の比重が大きいのに対し、メリッツ証券は成果給を重視。報酬総額6636億ウォンのうち成果給が5164億ウォンと77.8%を占めた。
金融投資業務担当者の成果給もメリッツ証券が最高額で、1人あたり2億6893万ウォン。前年比47%以上増加した。他社は未来アセット(8994万ウォン)、サムスン(7837万ウォン)、キウム(7523万ウォン)の順だった。
金融業界関係者によると、「成果給が大きい企業では個人間の差が激しく、持株会社系列では制約がある」としている。
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