韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が「非常戒厳」を宣言した先月3日、妻キム・ゴニ(金建希)氏が3時間にわたって訪れたとされるソウルの整形外科に対し、ネットユーザーたちから低評価レビューが殺到している。
韓国の地図アプリ「カカオマップ」によれば、キム氏が訪れたとされる江南区新沙洞(カンドング・シンサドン)にある整形外科のレビュー欄には、計210件の書き込みが寄せられた。いずれもこの件が報じられて以降に投稿されたものだった。
この整形外科の平均評価は1.2点(5点満点)に急落しており、大半のレビューが最低評価の星1つだった。
レビューには「ここは整形外科ではなく『ユン・ソンニョル外科』だ」「キム・ゴニ氏の顔を直して大金を稼いだのか」「非常戒厳当日に行ける病院がここだったのか」「私の税金がこんなところで使われるなんて腹立たしい」「整形外科専門医が大統領の主治医とは驚きだ」など、辛辣なコメントが並んだ。
この整形外科の公式ウェブサイトも、アクセスの急増によりトラフィックが限界を超え、現在閲覧できない状態となっている。さらに、病院のSNSアカウントにも多くの抗議コメントが寄せられている。
共に民主党のチャン・ギョンテ議員は先月、「キム・ゴニ氏が非常戒厳当日、午後6時25分に病院へ入り、戒厳宣言の約1時間前である午後9時30分まで3時間滞在していた」と主張している。「この整形外科の院長は2022年7月から大統領顧問医に任命された人物であり、現在も病院のホームページに『現・大韓民国大統領の顧問医』と掲げている」と指摘したうえ「大統領官邸や公邸に呼んで施術を受けることも可能だったはずだが、なぜ非常戒厳当日にわざわざ江南(カンナム)にある瑞草区の病院を訪問したのか」と疑問を呈した。
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