
韓国の起亜(キア)自動車がポーランド国営防衛産業会社PGZと小型戦術車両400台を供給する契約を結んだ。起亜自動車は来月のポーランド国際防衛産業展示会にも参加し、さらなる欧州市場への進出を模索する。
ポーランド現地メディアによると、ポーランドのブワシュチャク国防相は、PGZが起亜自動車から小型戦術車両(KLTV)400台を購入する契約を承認した。
戦術車両は山岳、河川、酷暑・酷寒などさまざまな地形と気候条件で機動性能を発揮できるSUV形態の軍用車両だ。
約4000億ウォン(約442億円)規模とされる今回の契約によって、来年からKLTVをポーランド型に改良した車両の納品が始まる予定だ。PGZの子会社が起亜自動車から生産技術の移転を受けて現地で生産し、旧型軍用車両「ホンケル」と入れ替える。
代表的な防衛産業企業に隠れて、起亜自動車の特殊事業部は1973年に防衛産業企業に指定されて以来、韓国軍の標準車両を生産している。独自の軍用車両開発の専門研究所と専用生産設備も備えている。
ポーランドへの小型戦術車両の供給で初の欧州市場進出を果たした起亜自動車は9月5~8日のポーランドMSPOへの参加でさらに弾みをつけたい考えだ。
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