2025 年 1月 6日 (月)
ホーム政治韓国「鉄筋抜け」マンション住民、損害賠償いくら? 似たような事例を見ると…

韓国「鉄筋抜け」マンション住民、損害賠償いくら? 似たような事例を見ると…

2日、LH責任関係者緊急対策会議で冒頭発言をしている韓国土地住宅公社(LH)のイ・ハンジュン社長(c)news1

鉄筋で十分補強されていない無梁版構造のマンションが見つかった問題で、韓国土地住宅公社(LH)が入居者に「満足できる損害賠償」を約束した。補修工事や精神的被害の賠償などを考慮するものとみられるが、実際の賠償金額はいくらになるのだろうか。

政界と関連省庁によると、政府が発表した鉄筋漏れマンションのうち、すでに入居を終えているのは▽坡州雲亭(パジュウンジョン)▽牙山湯亭(アサンタンジョン)▽公州月松(コンジュウォルソン)――などだ。

専門家は、賠償額が総額で最大数十億ウォン(1ウォン=約0.1円)に上る可能性があると見ている。

世宗(セジョン)地域公共分譲マンションの入居者が、壁紙など専有や共用部分の欠陥でLH相手に起こした2016年の訴訟では計55億ウォンの損害賠償を命じる判決が出た。2013年に慶尚南道(キョンサンナムド)昌原(チャンウォン)で入居者が起こした瑕疵補修損害賠償訴訟では、LHが30億4400万ウォンの賠償を命じられた。

訴訟の場合、瑕疵の重大性、施工後の使用期間などによって賠償額が変わるというのが専門家の説明だ。

ある弁護士は「重大な瑕疵の場合、実際の補修に必要な費用がすべて損害賠償の範囲に含まれる。崩壊の危険性があって再建築しなければならない場合には、建物の撤去、新築費用まで損害賠償額として認められることもあり得る」と説明する。

また、崩壊への憂慮など精神的苦痛に対する損害賠償請求も可能だという。この弁護士は「建物の瑕疵担保責任の慰謝料請求を認めた判例もあり、鉄筋のような主要構造物漏れの場合、精神的苦痛による賠償範囲に入る可能性がある」と指摘する。

これに対し、LH関係者は「今回のような鉄筋が抜け落ちた無梁版構造の場合、初めて発生した事例であり損害賠償規模を予測することは難しい」と話している。

(c)MONEYTODAY

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