2025 年 2月 4日 (火)
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韓国「配達料無料」で“乗り換え”続出…急変するフードデリバリーアプリ市場

ソウル市内の飲食店に貼られた「配達の民族」と「クーパンイーツ」のステッカー(c)news1

韓国のフードデリバリーアプリ市場で「クーパンイーツ」が「配達の民族」を急速に追い上げている。配達の民族の手数料引き上げの影響や、クーパンとの連携がクーパンイーツの急成長を後押ししているとみられる。

アプリ分析企業IGAWorksの「モバイルインデックス」によると、クーパンイーツの月間カード決済額は、2024年1月の2700億ウォンから12月には5878億ウォンへと、118%の急増を記録した。また、アプリの利用者数も1月の553万人から12月には963万人へと74%増加した。

クーパンイーツの利用者が急増したことで、配達の民族が独占していた韓国のデリバリーアプリ市場に変化の兆しが見えている。

2024年1月のカード決済額シェアは、配達の民族が71.1%で圧倒的トップ。これにクーパンイーツ18.4%▽ヨギヨ10.5%などが続いた。しかし、同12月のシェアではクーパンイーツが35.3%と約2倍に成長する一方、配達の民族は57.6%に縮小、ヨギヨは10%未満となった。

依然として配達の民族がトップを維持しているものの、クーパンイーツとの差は急速に縮まっている。

リピート率(1人あたりの月平均利用回数)では2024年12月、クーパンイーツが5.1回、配達の民族が4.3回となり、クーパンイーツが上回った。

業界では「このままの成長ペースが続けば、配達の民族の独占状態が崩れるのは時間の問題」との見方も出ている。

クーパンイーツの急成長の背景には、親会社であるクーパンとの連携がある。クーパンは韓国のEC市場で圧倒的な地位を築いており、クーパンイーツはクーパンのユーザーであればアプリを追加インストールせずに利用可能だ。さらに、「ワウメンバーシップ」(月7890ウォン)に加入すれば、まとめ配達(1回で複数の注文を配達)が無制限で無料になるため、利便性が高い。

(c)MONEYTODAY

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