2024 年 11月 28日 (木)
ホーム社会韓国「欠陥だらけ」の新築マンション、外壁が傾き、骨組み曲がり、ほかにも…

韓国「欠陥だらけ」の新築マンション、外壁が傾き、骨組み曲がり、ほかにも…

全羅南道にある入居を控えたマンション(c)news1

「マンションではなく、4億の新築のお墓です」。韓国全羅南道務安(チョンラナムド・ムアン)のある新築マンションの入居予定者たちから、訴えが相次いでいる。事前点検で数万件に上る欠陥が発見されたためだ。

入居予定者らによると、問題の新築マンション団地には、800世帯余りが今月末に入居する予定だという。

しかし入居1カ月前となる3日、マンションの建物外壁と内部床、壁面が傾いており、コンクリート骨組みが曲がるなど多数の欠陥が発見された。部屋だけでなく、エレベーターや階段でも欠陥も見つかった。

全羅南道にある入居を控えたマンション(c)news1

入居予定者たちは、地元自治体のホームページに、120件あまりの嘆願文を書き込み、「竣工許可は絶対に出さないでほしい」と求めた。

ある入居予定者は「分譲後、丸2年を待ってついに入居時期を迎えたが、事前点検に行って驚愕した」と不満をぶちまけた。また別の入居予定者は「光州建物崩壊事故のように崩れ落ち、多くの人命被害が発生しないだろうか」か」と不安な声を書き込んだ。

一部の分譲予定者は2日、マンションの前で竣工反対デモも実施した。

欠陥に関する苦情を確認した地元自治体は9日、「全南道マンション品質点検団」を投入し、欠陥がないか改めて総点検をする。点検団には、各分野の専門家12人が参加し、入居予定者も加わる。

自治体関係者は「このマンションでは2回の欠陥点検があった。民間業者による点検で深刻な欠陥が発見されており、専門家による点検団を通じて徹底的に欠陥の洗い出しをしたい。入居者の安全を脅かすほどの重大な欠陥が発見されれば、竣工の承認はしない」と話した。

(c)news1

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