
韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領の記念腕時計の発表が目前に迫り、そのデザインや配布対象に注目が集まっている。イ・ジェミョン政権の「実用主義」路線に沿って、時計デザインにも大統領の哲学が反映される見通しだ。
大統領室によると、この記念腕時計は早ければ今月中にも公開される予定で、現在最終デザインが検討されているという。
歴代の韓国大統領は、鳳凰の紋章と署名を刻んだ記念腕時計を製作してきた。価格が手頃で実用的なため、主に功労者や海外要人への贈答用として重宝されてきた。
また、各大統領の哲学や価値観をデザインに込められる点も特徴だ。ムン・ジェイン(文在寅)元大統領の時計には「人が先だ」というスローガンが刻まれていたのが代表的な例である。
「大統領時計」は非売品だが、在任期間を象徴する歴史的価値があるため、コレクターの間では人気が高い。イ・ジェミョン大統領が就任初期に着用した腕時計が話題となり、一時完売騒ぎになったこともある。
今回のイ・ジェミョン大統領記念時計は、実用性とシンプルさを重視したデザインで登場する見込みだ。大統領室関係者は「シンプルな外観で、コスパ(価格対性能)と実用性を兼ね備えたモデルを準備中だ」と述べた。製作原価は約4万ウォンとされている。
イ・ジェミョン大統領が掲げる「国民主権政府」の理念を反映した文句も刻まれる可能性が高い。大統領はこれまで「国民が主人の国、共に幸せな大韓民国」を繰り返し強調してきた。
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