
韓国映画「王と暮らす男」が観客1200万人を超えるヒットとなり、作品の舞台となった韓国の歴史遺跡に観光客が押し寄せている。一方で、映画で悪役として描かれた人物に関連する史跡には低評価レビューが相次ぎ、観光地が「追悼の聖地」と「怒りのはけ口」に分かれる現象が起きている。
観光業界によると、映画の主要舞台となった江原道寧越郡では観光客が急増している。中でも、三方を川に囲まれ「陸の中の島」と呼ばれる清泠浦は、端宗が都・漢陽を思い涙を流す場面の舞台として描かれ、映画ファンの必訪スポットとなった。
端宗の陵墓「荘陵」や流刑生活の終盤を過ごした観風軒、絶景で知られるソンドルなども映画の悲劇的な物語と重なり、単なる観光地を超えた“感情的な聖地”として注目を集めている。旅行会社はロケ地を巡るツアーを販売し、鉄道と連動した観光商品も登場した。近隣のリゾート施設では遺跡入場券の提示で宿泊割引を受けられる企画も始まっている。
一方、映画で最大の敵役として描かれる世祖の墓がある京畿道南楊州の光陵では、地図アプリに低評価レビューが相次いでいる。甥を追い落とした歴史的背景に重ね、★1の評価と批判コメントが投稿される異例の現象となっている。
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