2025 年 8月 2日 (土)
ホーム経済IT/メタバース韓国「国家独自AI」最終候補10社がプレゼン完了…5チーム選定間近

韓国「国家独自AI」最終候補10社がプレゼン完了…5チーム選定間近

ChatGPT画像生成(c)KOREA WAVE

韓国で「国家独自の人工知能(AI)ファウンデーションモデル」の最終候補となる10社によるプレゼンテーション評価(PT)が終了した。審査は全体的に前向きな雰囲気の中で進められたとされ、発表をした企業は質疑に十分に説明できたという自信を見せつつ、政府の最終的な選定を待っている。

科学技術情報通信省は7月30日から2日間にわたって開催した「国家独自AI」事業者選定のためのPT発表を終え、近く最終的な事業者5チームを発表する。今回の評価では、各社代表が直接発表を担い、1チームあたりの同席人数は5~6人に制限された。発表は20分、続く質疑応答は25分間だったという。

国家独自AIファウンデーションモデル事業は、グローバルなビッグテックへの技術依存から脱却し、AI主権を確保するとともに、国内AI産業のエコシステムを活性化するために官民の力を結集する大規模プロジェクトだ。

韓国政府は先週、15の応募コンソーシアムの中から1次書面評価を通過した10の精鋭チームを選定した。選ばれた企業は▽KT▽SKテレコム▽NAVERクラウド▽LG AI研究院▽カカオ▽NC AI▽Upstage▽KONAN Technology▽Motif Technology▽KAISTだった。

今回の質疑応答で焦点となったのは「技術の証明」だった。特に審査委員らは「フロムスクラッチ(最初から自社開発)」方式のモデル実現計画や具体的なPoC(実証)計画に関する質問を集中的に投げかけたという。これは単に「何をするか」ではなく、「どう実現し、どう証明するのか」に重点を置いた評価だったようだ。

ただ、今回の評価現場には海外の審査委員は参加しなかったとされる。これは評価の公正性とセキュリティを確保するため、事前に提出された英語資料やデモ映像などを用いて、オンラインまたは別途の非公開評価をした可能性を示している。

最終選定結果は、科学技術情報通信省が来週中に公式発表する。この発表によって、10社の候補の中から最終的な5チームの輪郭が明らかになる。

「K-AI」の代表的存在をめぐって繰り広げられた企業間の激しい競争の勝者がどこになるのか、業界の関心が集まっている。

(c)KOREA WAVE

RELATED ARTICLES

Most Popular