韓国の技術開発チームが、宇宙輸送費用を画期的に下げる「再使用発射」技術を研究している。空中で分離された1段ロケットが、自ら姿勢・出力を調節し、正確な場所に着陸するようにする。
1段ロケットは発射体費用全体の3分の2を占め、これを回収して運ぶのにも費用が発生するため、関連技術開発の必要性が浮上している。
宇宙航空庁によると、傘下機関の航空宇宙研究院はこのような内容の「韓国型発射体高度化事業」(2021~27年)を進めている。
動力下降最終テストに臨む試験用発射体の製作、特殊発射場のインフラ構築、その他の基礎技術研究など細部事業からなる。
試験用発射体の製作には約260億ウォン(約28億円)が投入され、このうちシステム統合に約200億ウォン(約22億円)、エンジン製作に50億ウォン(約5億5000万円)がかかる。システム統合は進行中で、エンジンは来年に燃焼試験を控えている。
システム総合は、発射体頭脳であるオンボードコンピューター、推進剤タンク、エンジン、バルブなどの構成品がリアルタイムで連携するように設計する作業だ。特に、再使用発射体は従来の発射体と違って、逆推進、ピンポイントランディング(精密着陸)などの機能が必要で、難易度が高い。
事業を管理する宇宙航空庁再使用発射体プログラム長のパク・スンヨン氏は「動力下降は灯油(ケロシン)と液体酸素を別途保管後、必要な時に混ぜて推力を出す二元推進剤方式だ。推進剤消耗による重さ変化にも対応しなければならず、LiDAR(ライダー、光探知ベース距離特定)装置など構成も複雑だ」と説明している。
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