韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の「非常戒厳」宣布をめぐり、保守層の支持基盤とされる大邱・慶尚北道(TK)地域の若者たちが親との間で交わしたエピソードが注目を集めている。
X(旧Twitter)で24日、あるユーザーが母親とのやり取りを公開した。このユーザーはユン大統領の弾劾賛成デモに参加する際、母親から「どうせ行くなら刺されて来い。そしたら家族も何か補助金でももらえるかも」と冗談交じりに言われたと明かした。
このユーザーは「もし戒厳令が解除されなかったら、自分は真っ先に殺されていただろう」と言ったが、母親から「本当に? それなら補助金が出るのかしら」と返され、その後は言葉を失ったという。
この投稿は34万回近く閲覧され、2200回以上共有されるなど大きな反響を呼んだ。
このユーザーは「これは特別な話ではなく、TK地域では同様の家庭が多い」と述べ、「仮に自分が亡くなったとしても、家族はユン・ソンニョルを非難せず、『そんなところに行くから悪い』と私を責めるだろう」との心情を吐露した。
この投稿に対し、「私がデモ中に死んでも、家族は『デモなんかするから』と言って終わるだろう」「戒厳令の犠牲になっても、大統領ではなく野党を非難するだろう」などのコメントが相次いだ。
あるユーザーは「母から伝えられた言葉」として「お前、共産主義者か?」「なんで私からこんな子が生まれたの」「お前一人が行っても変わらない」などの言葉を列挙し、苦しい胸の内を明かした。
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