韓国が住みやすい国の順位29位に名を連ねた。ただし総合順位とは異なり、社会的資本指数は大きく遅れをとり、個人・社会の信頼も非常に低いことがわかった。
韓国経済研究院が「2023レガタム繁栄指数」を分析した結果、韓国の総合順位は調査対象167カ国中29位で上位圏だが、社会的資本指数順位は107位で、東アジア・太平洋諸国18カ国の中では15位で最下位圏だった。
英シンクタンク「レガタム研究所」が発表する世界繁栄指数は、経済、企業環境、国家経営、教育、保健、安全保障、個人の自由、社会的資本、自然環境の9つの指標で点数を付け、各国の順位を出している。
韓国経済研究院は、社会的資本指数だけでなく、公的機関に対する信頼指数も低いと指摘した。機関に対する信頼に関するの順位は、調査対象167カ国のうち100位だった。詳細をみれば、司法システム155位、軍132位、政治家114位、政府111位など、大半が下位圏だった。司法システムに対する信頼は2013年146位から2023年155位に9ランク下落し、国民の信頼がさらに悪化した。
同研究院は最近、格差が深刻化して、政府、司法システムや非営利団体(市民団体、労組など)に対する社会的信頼が崩れていると指摘。信頼を形成できる改善案が必要で、公的機関に対する信頼向上が急務だと促している。
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