2024 年 12月 27日 (金)
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韓国「交際暴力」殺人で138人被害…共有される「安全な別れ方」ガイド

交際暴力の検挙状況(c)MONEYTODAY

「交際相手と別れ、電話番号を遮断したのに、知らない番号からずっと連絡が来た」

韓国の30代会社員Aさんは、別れた後も、ずっと元恋人から連絡があり、恐怖を感じたという。Aさんは「知らない番号から連絡が来ても最初は受けなかった。すると、SNSの偽アカウントを作ってメッセージを送ってきた」という。Aさんは使っていたSNSを全てやめた。

最近、ソウル・江南(カンナム)の真ん中で、恋人を殺した事件が発生し、「交際暴力」の深刻性が浮き彫りになっている。容疑者は、ガールフレンドが別れを切り出したために犯行に及んだという。

警察庁によると昨年、交際暴力で検挙された容疑者は1万3939人で、2020年の8951人に比べ55.7%増加した。犯罪類型としては暴行・傷害(9448人・67.8%)が最も多く、逮捕・監禁・脅迫(1258人・9%)、性暴力(453人・3.2%)などが後に続いた。

交際殺人に関する公式統計はないが、メディアに報道された事件をもとに分析した結果、昨年1年間で少なくとも138人が、夫や恋人など親密な相手から殺害されたことがわかった。殺人未遂まで含めると、被害者数は449人に上る。

こうした統計をふまえると、女性たちは、交際を始める前から、身体的・情緒的暴力の余地はないかどうか考える必要があり、別れを決心したら安全に別れる方法を考えなければならないということを意味している。

会社員Bさんは「合コンに参加することになった時、グループチャットルームにいたある知人が『参加予定のある男性には、過去に性暴力問題がある』と知らせてくれた。もし、そのまま合コンに出たとすれば、どうなったか」と振り返る。

交際暴力の深刻性が大きくなると、オンラインコミュニティではいわゆる「安全な別れ方」ガイドが共有されるようになった。「愛想を尽かして出て行け」「公共の場で別れなさい」などのアドバイスが示されている。

韓国性暴力相談所の関係者は「親密な関係で起きた暴力事件の場合、被害者が自分のせいだと思ったり、外部に知らせることを控えたりする場合がある。だが、こうした事件は明らかな暴力だ。少しでも不便を感じたり、関係が健康でないと思ったりしたら、周辺に知らせるか、相談機関に電話してほしい」と話した。

(c)MONEYTODAY

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